優先権証明書の提出が省略できる制度

特許を外国に出す際には、最初に出願した国での出願日と、同等の利益が認められることがあります。これは、平たく言うと、他の国もその国で出願したと同じになる・・ということです。特許は新規性が問題になるので、出願日は早いほうがよく、先に出した出願と同じ日に出したことになれば、特許になる確率が高まります。

 

例えば、日本で最初に出願した後に、中国、EP、インド・・と特許を出す際には、この制度(優先権制度といいます)を利用したほうが、よいでしょう。

 

ですが、この手続がちょっと面倒です。

 

といいますのも、手続きの一つとして、日本国特許庁が発行する証明書(優先権証明書と呼ばれます)を、紙で取り寄せて、外国に送付しなければなりません。この証明書は、立派な帯がしてあり、見た目は格好いいのですが、1通あたり、1100円かかります。しかも、ちょっと厚めで、各国へDHLなどでの郵送コストがかかります。

 

しかし、このインターネット時代!のおかげで、この証明書は、出願人が送る必要はなくなり、各国の特許庁間で、書類のやりとりをしてくれることになりました。

 

これは、優先権書類デジタルアクセスサービス(通称、DAS)と呼ばれているもので、各国で優先権の証明データ(優先権データ)をやり取りしてくれる形です。これは、日本国特許庁に対して、アクセスコードというものを、請求して、このアクセスコードさえいただければ、インターネットのWIPOのページで、各国の特許庁と証明書を共有してくれ、とお願いするだけで、手続きが終わります。しかも、無料なんですよね。

 

せっかく、各国が税金をかけて作られた良い制度ですから、社内の知財コストと手間削減に利用したいですね。

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コメント: 2
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    Mia Chabolla (水曜日, 01 2月 2017 22:37)


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